用語説明
DEOSプロジェクト用語集
あ行
- 安全性(Security)
システム が外部から意図的に攻撃されても防御できる事
- 逸脱した要求(Deviated Requirements)
ステークホルダ合意から逸脱した要求の状態
- 運用状態(In Operation)
ステークホルダ合意(サービスレベル変動許容範囲)内でシステムを運用しサービスを継続している状態
- エビデンス(Evidence)
議論において主張を支える情報
- オープンシステム(Open Systems)
開放系。外部との相互作用があり、機能、構造、境界およびそれらの関係が時と共に変化する系
- オープンシステムディペンダビリティ(Open Systems Dependability)
事前に予測・想定できなかった障害要因(開放系障害要因)に対してもサービスを継続しようとすること
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か行
- 開放系障害(Open Systems Failure)
不完全さと不確実さに起因するオープンシステムの障害
- 仮想化技術(Virtualization Technology)
計算機資源を抽象化し、論理的に分割する技術
- 型検査(Type Checking)
プログラム中の式を型で分類することでプログラムの性質を検証する手法
- 型付アセンブリ言語(TAL: Typed Assembly Language)
型検査が可能なアセンブリ言語
- 可用性(Availability)
システムが稼働し続ける事
- クローズドシステム(Closed Systems)
閉鎖系。外部との相互作用が限定的で、構成要素やそれらの関係が変化しない系
- 形式的検証(Formal Verification)
数理的技法に基づいてプログラムの性質を厳密に証明すること
- 原因究明(Cause Analysis)
エビデンスを基に障害原因、あるいは原因のありそうな範囲を特定すること
- 合意された要求(Agreed Requirements)
ステークホルダにより合意された要求の状態
- コンソーシアム(Consortium)
利害関係者が集まって活動をする事により目的を達しようとする団体
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さ行
- システムアーキテクチャ(System Architecture)
システムの設計思想、基本機能ならびに基本構造
- 実現された要求(Realized Requirements)
実システムに組み入れられ実装されたシステム要求
- 仕様記述言語(Specification Description Lang.)
プログラムの満たすべき性質を記述するための言語
- 障害(Failure)
運用においてサービスレベルに関するステークホルダ合意からの逸脱
- 障害対応サイクル(Failure Response Cycle)
障害に対応するサイクル
- 迅速対応(Responsive Action)
障害や異常状態に迅速かつ適切に対応する事
- 信頼性(Reliability)
システムが期待期間、期待された機能を実行しつづける事
- ステークホルダ(Stakeholders)
システムやサービスに権利・義務・関心を持つ個人あるいは組織利害関係者。詳しくは3章参照。
- ステークホルダ合意(Stakeholders’ Agreement)
ステークホルダ間のサービスレベル変動許容範囲と障害対応方法についての利害関係合意
- 説明責任遂行(Accountability Achievement)
障害発生時には現状、原因、回復見込みなど、 サービス変更時にはサービス開始時期や条件を明らかにして利用者に説明する事
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た行
- 抽出された要求(Elicited Requirements)
ステークホルダのニーズから抽出され同定された要求の状態
- 通常運用(Ordinary Operation)
適切な定期点検、予防保守、継続的な改善活動による不具合再発防止などを含む日常運用
- 通常運用時要求(Ordinarily Operated Requirements)
運用時における要求の状態
- ディペンダビリティ(Dependability)
信頼性や安全性など、システムの提供するサービスを安心して継続的に利用できる性質、その能力
- DEOSアーキテクチャ(DEOS Architecture)
分野・アプリケーション別にDEOSプロセスを支援する。合意記述データベース、開発支援ツール群、DR-Eからなる
- DEOSプロセス(DEOS Process)
OSDを実現するための「変化対応サイクル」と「障害対応サイクル」からなる反復的プロセス
- D アウェアアプリケーション(D-Aware Application)
D-RE のAPI によりマネージされるアプリケーションプログラム
- Dケース(D-Case)
DEOSにおける合意形成のための方法並びにツール
- Dスクリプト(D-Script)
DEOSにおける動的対応スクリプト
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は行
- 不確実さ(Uncertainty)
システムが変容し、振る舞いが事前に予測できない事
- 不完全さ(Incompleteness)
システムが完全に要求を実現しない状態
- 不具合(Incidence)
不都合な事象
- ブラックボックス(Black Box)
内部構造を見ることができず、外部仕様のみから機能が活用される製品
- プロセス(Process)
システムやサービスを開発し運用するためのステップ(フェーズ)の連続体
- 変化対応サイクル(Change Accommodation Cycle)
ステークホルダの目的変化あるいは環境変化に対応するサイクル
- 変動許容範囲(In-Operation Range)
ステークホルダ間で合意されたサービスレベルの変動許容範囲
- 保守性(Serviceability、Maintainability)
システム保守のやりやすさ
- 保全性(Integrity)
処理されるデータの整合性が保たれる事
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ま行
- マネージ(Manage)
問題を努力して解決し、システムの状態をより好ましい方向に持って行くこと
- 未然回避(Failure Prevention)
システム異常や障害の予兆を検知して、障害発生を回避する事
- メトリクス(Metrics)
定性的、定量的に対象を評価する指標
- モデル検査(Model Checking)
プログラムの取り得る実行状態を探索することでプログラムの性質を検証する手法
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や行
- 要求状態管理モデル(Requirements States Management Model)
要求状態を管理するモデル
- 要求抽出(Requirements Elicitation)
ステークホルダ間の目的や要望を合意形成を経て要求として特定する事
- 要求マネジメント(Requirements Management)
ステークホルダの合意に従って要求を管理する方法
- 要素技術(Elemental Technology)
個々の要求された機能を実現する技術
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ら行
- レガシーソフト(Legacy Software)
製作者・保守者がいなくなっても使われ続けているソフトウェア
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DEOSプロジェクト略語集
- ADD(Agreement Description Database)
- DEOS(Dependable Embedded Operating System / Dependability Engineering for Open Systems)
- D-DST(DEOS Development Support Tools)
- D-RE(DEOS Runtime Environment)
- OSD(Open Systems Dependability)
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